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べに花まつり

 春まだ寒い4月中ころに種が蒔かれる紅花は、寒暖の差が激しいここ村山盆地で育ちます。そして半夏生(7月2日)のころ、他の花に先がけて一輪だけが花をつけ、やがて、すべての花が黄色に色づきます。目の覚めるような黄色い花が日を追って赤く色づくころ、花摘みが行われ、紅餅が作られます。この紅餅から染料や口紅などが作られます。
 7月初めからのべに花まつりでは、紅染衣装の展示(紅花資料館)、紅花路を駆け抜けるマラソン大会、切り花などのプレゼント(山形空港とさくらんぼ東根駅)、各家庭で育てた紅花の出来栄えを競い合う切り花展、俳人芭蕉になりきっての俳句大会などが行われます。
 ”まゆはきを悌にしてべにのはな”あなたも俳人芭蕉になってはどうですか。
 行事予定については、イベント暦をご覧下さい。



紅花で京・大阪と結ばれた町
 河北町谷地は、最上川中流の緑豊かな田園地帯に静かにたたずむ文化の濃い町である。
 今、谷地は田園の中にあるが、もとは、河港の町として栄えたのだった。ここに集積した米と紅花は最上川を酒田へ下り、そして日本海沿岸ルートを敦賀に上陸、琵琶湖・淀川を経由して京都・大阪に送られたというそれゆえ、神輿行列を彩る囃子屋台のお囃しには、祇園ばやしの名残をとどめている。
 藩政時代の記録によると、見物の人々が最上郡中より10万人もあったというが本当だと信じられる。紅花による財力を恐れた幕府は当地方谷地八ケ村をそれぞれ天領・上山領・戸沢領に三分割し帰属せしめた。ときの英知はむしろこの制度をさかてに取り三年に一度の当番制として祭典一切の所役をつとめ、さらに大当番を置いて差配をとりもっている。
 3年に1度の当番は、町内間の競争心をあおり、いやがうえにもボルテージを高めている。この間の取り決めは細部にいたるまで非常に厳格に決められており、今日もきびしく引き継がれている。