谷地ひなまつり

更新日:2024年01月17日

雛人形たちが並んでいる5段雛飾りを眺めている男性の写真

 河北町谷地の「ひなまつり」は、月遅れの4月上旬に北口通りを中心に行われ、「ひな市」が立ちます。
 500年も前から谷地には毎月18もの市が立ち、大変な賑わいをみせていました。そのうち、谷地城主白鳥十郎長久公が開いた旧暦3月2日の市がちょうど雛の節句にあたるもので、いつしかそれが「節句市」、「おひな市」とよばれ、今日に至っています。市には雛人形・だるま・玩具などのほか、雛節句用の食品や一般日用品がならびます。まつりの主役は雛でありその昔、谷地が誇った紅花の取り引きで、京都などからの上方文化がこの地に導入され、雛もそのひとつでした。ここに伝わる数多くの享保雛や古今雛などは折紙つきの逸品で、美術書の巻頭を飾っています。そのほかにも、御所人形・竹田人形・からくり人形・鴻之巣人形・押絵雛などがあります。
 雛への供えは、この地方独特のものとして、春告げ魚とよばれている鰊や田螺・野老・あさつき・慈姑・鶏卵・岩海苔の巻きずしなどがあります。しかも、これらを日々新しく供え替えする心のこまやかさもあります。
 雛の飾りは一般に公開され、鑑賞に訪れた子どもたちには「ひなあられ」、「あま酒」などがふるまわれます。
 雛の飾りは4月3日で終わりますが、それを延ばすと娘の婚期が遅れるとの言い伝えがあります。
 谷地の「ひなまつり」が全国的に人の心をひくようになったのは、この小さな町に立派な雛が数多く残っていることと、その収集保存が全く庶民の手によって行われているからです。
 代々、大切に引き継がれてきた絢爛たる「雛文化」を多くの方々に鑑賞していただき、より愛される「ひなまつり」にするようつとめています。

ひな供養の神事

 雛の節句は、その昔から消厄除のこころをもりこんだまつりといわれ、今日でも地方によっては、日常生活での罪やけがれを素朴な紙びな(形代)に託し、川に流す風習などが残っています。谷地ひなまつりでは、秋葉神社境内の「ひな塚」の前で、古い雛や形代に雛料理を供え、私たちの健康と幸福を願う「ひな供養」の神事が行われます。

神主さんが合掌しながら雛人形達をお焚き上げしている様子の写真

谷地ひなまつりフォトアルバム

左右に屋台が立ち並んでいるひな市を楽しんでいる町民のみなさんの写真

ひな市

紅花資料館に収められているお雛様とお内裏様の享保雛の写真

河北町紅花資料館の享保雛

ひな祭りの日に食べられているひな膳の写真

ひな膳

この記事に関するお問い合わせ先

商工観光課 かほく発信・ブランド推進室 観光振興係
電話番号:0237-73-2111(代表) 内線:331, 332, 335
ファックス番号:0237-72-7333
お問い合わせフォーム