紅花の原産地・品種、用途と効用

更新日:2023年03月31日

紅の館
紅花の原産地

 紅花は地中海沿岸またはエジプトが原産といわれているキク科の植物です。茎の高さが1メートル程度で、7月上旬にはアザミに似た黄色の可憐な花をつけます。
 その紅花は、エジプトからシルクロードを西から東に長い年月をかけ、栽培法と染色法を中国に伝えました。そして、推古天皇の時代(593~629年)に中国との文化交流によって、我が国にもたらされたと言われています。

ナイル川流域の紅花の原産地の地図
紅花の品種

 紅花にはトゲがある「もがみ紅花」とトゲがない紅花があり、トゲがない紅花は染料として好ましくないことから主に切り花用として用いられます。

左から明るいオレンジ色のもがみべにばな、濃いオレンジ色のとげなしべにばなのイメージ写真
用途と効用

 紅花の花弁に含まれる色素には、水に溶けるサフロールイエロー’黄色)と水に溶けないカルタミン(紅色)があり共に染料に用いられます。
 純度の高いカルタミンを口紅としてぬれば、唇の荒れを防いで血行を良くし、紅で染めた布を肌につけると体が温まるというので腹巻・たび・ゆもじ等に使用しました。 冷え性の婦人に薬効があるというので、花を陰干しにして煎じて飲んだりしました。
 紅花の種子からは血管壁についたコレステロールを除く働きを持ち、高血圧予防に効果 があるとされているリノール酸を含むサフラワー油がとれます。サラダ油・天ぷら油マーガリン等の食用油として使われています。紅花の色素を使用した菓子や麺類なども開発されており、今後、多方面 への利用にも期待が持てます。
 若い茎葉は野菜となり、花は生花やドライフラワーとして使われます。

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